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2013.04.05 レコメンド
先週の陸運局は年度末ということもあり、行けば半日は待たされる有り様。
ぼんやり待っていても仕方ないので、開き直って陸運局で読書に耽りました。

ヨーロッパ退屈日記

一冊目は鬼才伊丹十三のエッセイ『ヨーロッパ退屈日記』著者自身が
ヨーロッパ旅行で体験したことを書いているのですが、これが実におしゃれ。
あの社会問題を題材にしたシリアスな作風からは想像できない、ダンディズムを
感じさせる一冊に。



ジャガーマークⅡ、ロータスエラン、エルメスのドライビング手袋、ダンヒルのライター、
グッチのバック、ディオールのタイなど男なら誰しも憧れるキーワードが文中に度々登場。



本場の正しい車の楽しみ方、お酒のたしなみ方、スーツ、帽子、靴の着こなし方、
ミシュラン三ツ星レストランでの振る舞い方、スパゲッティの食べ方、イング
リッシュティーの淹れ方をイラストを使って丁寧に紹介しています。



この本は、僕にとって格好いい大人の男になるためのバイブル的な存在に
なりそうです。大人のかっこよさを追求したこの本を、今ほど簡単には旅行に
行けない時代に、若干29歳の伊丹青年が書いたというのですから、恐るべしです。

在日

続いては、東京大学教授で政治学者の姜尚中さんの自伝『在日』テレビで観る
知的で落ち着いた語り口から伝わってくる穏やかな印象とは裏腹に、在日二世
という立場からみた日本への感情は相当根深いものを感じました。



やはり歴史問題は時間が解決してくれるものではないと痛感するとともに、
あらためて差別の無い社会をつくるにはどうすればいいのかを考えさせられる
問題提起の一冊でもありました。



いよいよ買いだめしてあった本も底をついてきたので、今週末はweekend booksに
行って面白い本を仕入れてきたいと思います。



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