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15年ぐらい前に、利休の造った茶室、国宝『待庵』を見学したことがありました。



僅か2畳ほどのいたって素朴な室内は、これぞ『引き算の美学』と思わせる趣。
力強さと柔らかさが同居するような茶室に、ただただ感動したことを今でも
鮮明に覚えています。

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今回はそんな経験があってか、本屋でこの本を見つけ、気付いた時は既にレジの前に
立っていました。



この作品は、利休が切腹する直前から話が始まり、過去に遡って物語
が進んでいきます。



秀吉との対立を史実に基づいてドラマティックかつ躍動感溢れる描写で
描かれているので実にリアル。秀吉に切腹を命じられ死を覚悟した利休
の複雑な境地は、読む者を切ない気持ちにもさせてくれます。



秀吉による理不尽な命令にも動じることなく、ひたすら茶道、侘び、
美しいものを追求する利休と、その美学に敬服しながらも、茶道に
よって政治的権力を握られることを恐れ、嫉妬と憎悪を抱く秀吉。
両者の心の葛藤がスリリングに描かれた作品でした。



ここで利休の美学が垣間見える有名なエピソードを紹介します。



ある初夏の朝、利休は秀吉に「朝顔が美しいので茶会に来ませんか?」
と使いを出したそうです。すると秀吉が「満開の朝顔の庭を眺めて茶を
飲むのはさぞかし素晴らしいだろう!」と思い楽しみにやって来ると、
庭の朝顔はことごとく切り取られて全くない。怒った秀吉が息巻いて
茶室に入ると、床の間に一輪だけ朝顔が生けてあったそうです。



一輪であるがゆえに際立つ朝顔の美しさを実感した秀吉は利休の美学に
脱帽したといいます。



繊細さと大胆さが新たな美の概念を生んだ、利休らしいエピソードですね。



利休の美的センス、美しいものを追求する意欲、美への強いこだわり。
これは今の私の仕事に役に立つことばかり。



中古車販売にとって一番大事な車両仕入の部分です。仕入れには
「これでいい!」といった終りがありません。



『今よりもっと』の精神で学び向上していかなければなりません。
現状に満足したら終わりです。



この本を読んで、今よりもっと“美しい”車両を仕入れたいという
意欲が、僕の中でふつふつと湧き起ってきました。



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